专利摘要:
少なくとも1種の溶媒と少なくとも1種の高分子を含む第1の流体を提供する段階と、複数ユニット高分子前駆体を含む第2の流体を提供する段階と、第1の流体を第1のスライド面に沿って流下させて第1のスライド面上に第1の流体層を作成する段階と、第2の流体を第2のスライド面に沿って流下させる段階と、第1の流体層と第2の流体層を第1のスライド面から基体に流すことによって基体を第1と第2の流体で塗布する段階と、基体を移動させる段階と、第1の流体、第2の流体及びこれらの何らかの組み合わせを硬化させる段階とを含むスライド塗布方法。
公开号:JP2011515219A
申请号:JP2011501960
申请日:2009-03-24
公开日:2011-05-19
发明作者:ブイ. ノートン,ダニエル;エー. ヘディング,ブレント;ピー. ベトゾルド,ジョン;エー. ヤペル,ロバート;ジェイ. ルードマン,トーマス
申请人:スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー;
IPC主号:B05D1-30
专利说明:

[0001] 本開示は、第1の層が基体への層の接着力を高めるように設計された少なくとも2つの層を含む物品をスライド塗布する方法に関する。]
背景技術

[0002] スライド塗布は、基材に1つ又はそれ以上の液層を塗布する方法である。液層の前駆体を組成する1つ又はそれ以上の液は、斜面上に開く1つ又はそれ以上のスロットから流出する。1つ又はそれ以上の液は、斜面を流れ落ち、塗布ギャップを横切って、上向きに動く基材上に流れる。この分野で数多くの開発が報告されてきたが、スライド塗布の塗布速度の上限は、一般に基材上に塗布されるポリマー溶液のレオロジーによって決定づけられてきた。]
課題を解決するための手段

[0003] 本明細書では、スライド塗布方法が開示され、この方法は、少なくとも1種の溶媒と少なくとも1種の重合体とを含む第1の流体を提供する段階と、複数ユニット高分子前駆体を含む第2の流体を提供する段階と、第1の流体を基体と隣接して位置決めされる第1のスライド面に沿って流下させて、第1のスライド面上に第1の流体層を作成する段階と、第2の流体を第1のスライド面に対して位置決めされる第2のスライド面に沿って流下させて、その結果、第2の流体が、第2のスライド面から第1のスライド面の上を第1のスライド面上に流れて第1の流体層上に第2の流体層を作成するようにする段階と、第1の流体層と第2の流体層を第1のスライド面から基体に流すことによって、基体を第1と第2の流体で塗布する段階と、基体を移動させる段階と、第1の流体、第2の流体又はこれらの何からの組み合わせを硬化させる段階とを含み、第1の流体中の少なくとも1種の溶媒が、第2の流体の複数ユニット高分子前駆体と相溶性を有し、第1の流体の重合体が基体と相溶性を有する。]
[0004] また、本明細書では、スライド塗布方法が開示され、この方法は、少なくとも1種の溶媒と少なくとも1種の重合体を含む第1の流体を提供する段階と、複数ユニット高分子前駆体、単一ユニット高分子前駆体及び1種又は複数の溶媒を含む第2の流体を提供する段階と、第1の流体を、基体と隣接して位置決めされる第1のスライド面に沿って流下させて、第1の流体層を作成する段階と、第2の流体を、第1のスライド面に対して位置決めされる第2のスライド面に沿って流下させて、その結果、第2の流体が、第2のスライド面から第1のスライド面の上を第1のスライド面上に流れて、第1の流体層上に第2の流体層を作成するようにする段階と、第1の流体層と第2の流体層を第1のスライド面から基体に流すことによって基体を第1と第2の流体で塗布して、第1と第2の被覆層を構成する段階と、バックアップ・ロールを使用することにより基体を第1のスライド面より先に移動させる段階と、第1の流体、第2の流体又はこれらの何らかの組み合わせを少なくともある程度硬化させる段階とを含み、第1の流体中の少なくとも1種の溶媒が、第2の流体の複数ユニット高分子前駆体と相溶性を有し、第1の流体の重合体が基体と相溶性を有し、基体に対する第1の流体層の接着を強化する。]
[0005] 添付図面と共に以下の本開示の様々な実施形態の詳細な説明を検討することで、本開示をより完全に理解することができる。]
[0006] 各図は正確な縮尺であるとは限らない。図で用いられている同様の符号は、同様の構成要素を指す。しかしながら、所定の図中の構成要素を指す数字の使用は、同じ数字を付けられた別の図中の構成要素を限定することを意図するものではないことが理解されよう。]
図面の簡単な説明

[0007] 本明細書に開示される方法を実行するために使用することができるスライドコータの側断面図。
図1に示されるスライドコータの部分的な平面図。
図1に示されるスライドコータの部分的な側断面図。
図1に示されるスライドコータの実施形態の部分的な側断面図。
図1に示されるスライドコータの実施形態の部分的な側断面図。
図1に示されるスライドコータの実施形態の概略図及び追加の構成要素。
図1に示されるスライドコータの実施形態の部分的な平面図。] 図1
[0008] 本明細書で特に述べる以外の実施形態が意図され、本開示の範囲又は趣旨から逸脱することなく作られてもよい。以下の発明を実施するための形態に限定されるものでない。提供する定義は、頻繁に使用されるある用語についての理解を促進するものであり、本開示を限定するものではない。]
[0009] 他に指示がない限り、本明細書及び特許請求の範囲で使用される特徴の大きさ、量、物理特性を表わす数字は全て、どの場合においても用語「約」によって修飾されるものとして理解されるべきである。それ故に、そうでないことが示されない限り、前述の明細書及び添付の特許請求の範囲で示される数値パラメータは、当業者が本明細書で開示される教示内容を用いて、目標対象とする所望の特性に応じて、変化し得る近似値である。]
[0010] 端点による数値範囲の列挙には、その範囲内に含まれる全ての数(例えば1〜5は、1、1.5、2、2.75、3、3.80、4、及び5を含む)、並びにその範囲内のあらゆる範囲が含まれる。]
[0011] 本明細書及び添付の特許請求の範囲において使用される場合、単数形「a」、「an」及び「the」は、その内容が特に明確に指示しない限り、複数の指示対象を有する実施形態を包含する。本明細書で使用するとき、用語の単数形の使用は、その内容が特に明確に指示しない限り、そのような用語の複数を含む実施形態を包含することができる。例えば、「溶媒を加える」という語句は、その内容が特に明確に指示しない限り、1種の溶媒、又は複数の溶媒を加えることを包含する。本明細書及び添付の特許請求の範囲において使用される場合、用語「又は」は、その内容が特に明確に指示しない限り、一般的に「どちらか又は両方」を包含する意味で用いられる。]
[0012] 「含む」、「含んでいる」又は同様の用語は、包含するが限定するものではない。すなわち、包括するが排他的ではない。]
[0013] 本明細書に開示されるのは、スライド塗布の方法である。本明細書に開示される方法は、一般に利用可能で、当該技術分野で使用されるスライド塗布装置に一般に実施することができる。図1及び図2はスライド塗布装置30を示し、装置は、一般に、基体18用の塗布バックアップローラ32と、スライド塗布装置34とから構成されている。スライドコータ34は、4つの液スロット46、48、50、52及びスライド表面53を画成する、5つのスライドブロック36、38、40、42、44を含む。第1のスライドブロック36は、塗布バックアップローラ32に隣接しており、スライド塗布装置30の真空レベルを調整するための真空ボックス54を含む。真空ボックス54は、塗布されたビード全体で差圧を保持する役目をし、それによって、塗布されたビードが安定する。] 図1 図2
[0014] 第1の液55は、第1の液供給部56と第1のマニホールド58とを経由して、第1のスロット46に分配されることができる。第2の液60は、第2の液供給部62と第2のマニホールド64とを経由して、第2のスロット48に分配されることができる。第3の液66は、第3の液供給部と第3の液マニホールド70とを経由して、第3の液スロット50に分配されることができる。第4の液72は、第4の液供給部74と第4の液マニホールド76とを経由して、第4の液スロット52に分配されることができる。この実施形態では、第1の液層80、第2の液層82、第3の液層84、及び第4の液層86を含む最大4層までの液構造78の構造が可能となる。製品性能、又は操作の容易さの必要に応じて、追加のスライドブロックを加えて追加の液層を導入することができる。同様に、より少数の層が塗布されるべき場合、例えば2つのみの層を塗布する場合、スライドブロックを除去することができる。]
[0015] 液マニホールド58、64、70、及び76は、それぞれ液スロット46、48、50、52から横方向に均一な分配が行われるように設計されている。この設計は、スロット46、48、50、52に対するスロットの高さH(図3に図示)の選択に特有である。スロットの高さHは、(機械加工の限度による非均一性、又はダイスロット内の超過圧力による棒のゆがみという過度な問題を生じさせることなく)スロット内の圧力低下が、マニホールドを横切る圧力低下よりはるかに大きいように、十分に小さくしてある。これは、液がスロット内で均一に分配されるのに役立つ。] 図3
[0016] 図3に示すように、スライドブロック38、40、42、44は、とりわけダイマニホールド内の圧力を最小限にするため、及び機械加工の限度による非均一性という起こりうる問題を克服するために選ばれた、特定のスロットの高さHを有するように構成されることができる。スロットの高さは、通常は約100〜1500マイクロメートル(μm)の範囲を使用した。スライドブロック38、40、42、44もまた、図3に示すように、スロット段Tになるように、高さをずらして配列することができる。これらの段は、縞の発生、及び他の製品欠陥につながり得る、流れの分離ゾーン、及び液の再循環ゾーンの可能性を最小限にすることで、液がスライド表面53を均一に流れ落ちるのに役立つ。これらのスロット段は、約0〜2000μmの高さに及ぶことができる。スライド表面53上で流れの分離が発生することを最小限にする別の方法は、図3に示すように、液スロットの下流側に面取りCを機械加工することによるもので、本明細書で説明するように、スライド塗布の実施形態で使用することができる。] 図3
[0017] スライドブロック36、38、40、42、44の機械加工において、バックアップローラ32に隣接している前部ブロック36の先端と同様に、液スロット46、48、50、及び52の端部を形成するブロック端部の仕上がりも重要になり得る。これらの端部に刻み目、バリ、又は他の欠陥があると、製品に縞が生じる欠陥につながる可能性がある。このような欠陥を避けるために、縁は研磨されて約0.02μm(8マイクロインチ)未満に仕上げられ得る。ダイ端部の仕上げの手順に関する詳細は、本発明の譲受人に譲渡された米国特許第5,851,137号及び米国特許第5,655,948号に開示される。]
[0018] 図3は、また、位置角P、迎え角A及びスライド角Sを含む、バックアップローラ32に対するスライドコータ34の向きを示す。(スライド角Sは、位置角Pと迎え角Aの和である。)マイナスの位置角Pは一般に、バックアップローラ上の巻きの増大を可能にし、それによって塗布操作が一層安定する。しかしながら、方法は0又はプラスの位置角で使用することができる。スライド角度Sは、少なくとも部分的に、スライド斜面を流れ落ちる液の流れの安定性を決める。大きいスライド角度Sは、表面波が不安定になる原因となる可能性があり、その結果として塗布の欠陥につながる。スライド角は、一般に、ゼロより少し大きい角度から約45°までの範囲に設定することができる。最も近いアプローチでのスライドコータ34とローラ32との間の距離はコーティングギャップGと称される。それぞれの層の湿潤厚さWは、塗布されたビードから実質的に遠く離れているが、相当の乾燥が起こる前に十分近くにある塗布された基材18の表面上の厚さである。] 図3
[0019] スライド塗布装置30の他の部分は、より詳しく説明されるに値する。図4及び5は、耐久性がある低表面エネルギー部88を含むスライドコータの部分を図示している。これらの部分88は、所望の界面エネルギー特性を特定位置に供給し、塗布液を均一に留めて、乾燥した材料が堆積するのを防ぐ。耐久性がある低表面エネルギー部88を作る1つの工程に関する詳細は、本発明の譲受人に譲渡された米国特許第5,998,549号に開示される。] 図4
[0020] 図6は、特別のタイプの端から供給されるマニホールド100及び再循環ループ102を図示している。マニホールド100は、入口ポート104から出口ポート106までスロットLの深さが減少するように、出口ポート106の方へ傾斜して示されていることに留意されたい。液がマニホールド100の入口ポート104から出口ポート106まで横断する際に、スロットの出口で液の横方向の分配が均一であることを確実にするために、傾斜角度は液中の圧力低下を考慮に入れて注意深く調整することができる。図示されたマニホールドの設計では、マニホールド100に入る液の一部分のみが液スロット(スロット46、48、50、又は52等)を通って出て、残りは出口ポート106を通って再循環ループ102に流出する。出口ポート106を通って流れる部分は、再循環ポンプ108によって入口ポート104に再循環することができる。再循環ポンプ108は、液溜め部110及び新鮮な液ポンプ112から新鮮な液を受けることができる。新鮮な液が再利用された液と混合される前に、新鮮な液をろ過する、及び/又は加熱又は冷却するために、流体フィルタ114及び/又は熱交換器116を含むことができる。この場合、端から供給されるマニホールドの設計に適用されるのと同じ原理が、やはり適用可能である。しかしながら、マニホールドの設計、すなわち、キャビティの形状及び傾斜角度は、スロットの高さ及び液体レオロジーの選択のみならず、利用する再循環の割合にも依存する。] 図6
[0021] 図2(及び図7)に示されているように、スライド表面53を流れ落ちる液の流れは、表面のそれぞれの端部にエッジガイド119を使用することによって補助され得る。エッジガイド119は、溶液を固体表面に留める働きをなし得、その結果、固定した塗布幅が得られ、更に両端部で液の流れを安定させる。エッジガイドは直線であり得、スライド表面上をスロット46、48、50、52に垂直に流れを誘導することに留意されたい。エッジガイド119は、鋼、アルミニウム等の金属、ポリテトラフルオロエチレン(例えばTEFLON(登録商標))、ポリアミド(例えばナイロン)、ポリ(メチレンオキシド)又はポリアセタール(例えばDELRIN(登録商標))等のポリマー、木、セラミック等、を含む1種の材料で作ることができ、又はポリテトラフルオロエチレンでコーティングされた鋼等の複数の材料で作ることができる。] 図2 図7
[0022] 図7に図示されているように、エッジガイド119Aは収束タイプであり得る。収束角qは、約0度と約90度との間であり得、図2に示されている直線のエッジガイドの場合が0度に相当する。収束角qは、中央に対してビード端部で塗り厚を増加させることによって、塗布されたビード端部の安定性を増加させるために選択することができる。他の実施形態では、エッジガイドは、上述したように、耐久性がある低表面エネルギーの表面又は部を含むことができる。更に、エッジガイドは、同一出願による米国特許第5,837,324号に記載されるようなスライド面上の流体深さ断面と一致する断面に形成されてもよい。] 図2 図7
[0023] スライドコータ34上にカバー又は囲い板を使用することもできる(図示せず)。そのようなカバー又は囲い板の一例が、本発明の譲受人に譲渡された米国特許第5,725,665号で詳細に説明される。]
[0024] 本明細書に開示されるような方法は、一般に、少なくとも1種の溶媒と少なくとも1種の高分子とを含む第1の流体を提供する段階と、複数ユニット高分子前駆体を含む第2の流体を提供する段階と、第1の流体を、基体と隣接して位置決めされる第1のスライド面に沿って流下させ、第1のスライド面上に第1の流体層を作成する段階と、第1のスライド面から基板に第1の流体層と第2の流体層を流すことによって基板を第1と第2の流体で塗布し、第1と第2の被覆層を構成する段階と、基体を移動させる段階と、第1の流体、第2の流体又はそれらの何らかの組み合わせを少なくとも部分的に硬化させる段階とを含み、第1の流体中の少なくとも1種の溶媒は、第2の流体の複数ユニット高分子前駆体と適合性があり、第1の流体の高分子は、基体と適合性がある。]
[0025] 本明細書に開示する方法は、第1の流体を提供する工程を含む。第1の液を供給する工程は、調製済みの第1の液を調達する、又は第1の液を調製することにより遂行することができる。当業者に既知の溶液を調製する任意の方法が、第1の液を調製するために用いることができる。]
[0026] 一般に、第1の流体の目的は、基体に対する被覆構造全体(すなわち、第1の流体層、第2の流体層、任意選択層)の接着力を強化することである。一般に、第1の流体は、構造全体の粘度を制御することができる。第1の流体層は、担体層の機能を提供すると考えることができる。第1の流体を介して被覆構造全体の粘度を制御することは、より高い粘度の上側層(通常はスライド塗布方法によって塗布できない第2の流体)を塗布できるという利点を提供し、これにより、層が乱れにくくなるので、乾燥斑(drying mottle)を減らすことができる。接着力の強化は、第1の流体に含まれる高分子を、第1の流体が塗布されてる基体を考慮して選択することによって達成することができる。第1の流体は、少なくとも1種の溶媒と少なくとも1種の高分子を含むことができる。]
[0027] 一般に、第1の流体の粘度は、基体上に塗布され、かつ第2の流体を基体上に塗布できるようにするに十分低い。実施形態では、第1の液の粘度は、約5センチポアズ(cps)以下である。実施形態では、第1の液の粘度は約2cps以下である。実施形態では、第1の液の粘度は約1cps以下である。]
[0028] 第1の流体は、1種又は2種以上の溶媒を含有してもよい。実施形態では、この少なくとも1種の溶媒は有機溶媒である。一般に、少なくとも1種の溶媒は、第1の流体と、最終的に被覆物内で上に存在することになる第2の流体中の高分子と適合性のあるように選択される。当業者は、利用される第2の流体中の特定の複数ユニット高分子前駆体(及び、第2の流体に含まれる他の任意成分)を提供しており、第1の流体中の高分子が、一般に、利用される適切な溶媒を決定することができる。]
[0029] ここで使用され得る例示的な溶媒としては、例えば酢酸エチル、プロピレングリコールメチルエーテル(Midland,MIのDow Chemical Company,Inc.からDOWANOL(商標)PMで市販されている)、トルエン、イソプロピルアルコール(IPA)、メチルエチルケトン(MEK)、ジオキソラン、エタノール、及びそれらの組み合わせ等の有機溶媒が挙げられる。実施形態では、第2の液は、10重量%を超える水は含有していない。実施形態では、第2の液は、1重量%を超える水は含有していない。一実施形態において、第2の流体は、水を実質的に含有しない。]
[0030] 第1の流体は、1種又は複数の高分子を含むこともできる。第1の流体中の高分子は、塗布が行わる基体との適合性に基づいて選択される。一般に、高分子が、基体を構成する材料に近くなるほど、基体に対する被覆構造の接着力が強化される。一実施形態では、第1の流体は、薄膜を構成する材料と構造が類似した高分子を含む。例えば、一実施形態では、第1の流体が、ポリエステルフィルム上に塗布されるとき、第1の流体は、高分子としてポリエステル樹脂を含むことができる。通常、第1の流体中にある高分子は、第2の流体の成分から構成される高分子と同じにならないが、これは必須ではない。]
[0031] 第1の流体に含むことができる高分子の例には、塗布がポリエステルフィルム上に実行される場合、例えばShell Chemical Co.,Akron,OHから商標名Vitelで入手可能な樹脂がある。]
[0032] 第1の流体中の溶媒と高分子の量は、少なくともある程度最終溶液の粘度に基づく。一実施形態では、第1の流体は、少なくとも約4重量%の高分子を含むことができる。一実施形態では、第1の流体は、少なくとも約2.2重量%の高分子を含むことができる。]
[0033] 本明細書に開示される方法はまた、第1の液を第1のスライド表面に流下させる工程を含む。本明細書に開示される方法で利用できるスライド塗布装置に関して前述したように、第1の流体を第1の流体供給源と第1のマニホールドによって第1のスロットに分配することができ、その後で、第1の流体は、スロットから出て、第1のスライド面に沿って流下する。また前に述べたように、これは、一般に、スライド塗布装置自体の設計と構成によって達成される。第1のスライド表面は一般に、基材に隣接して配置される。基材に対する第1のスライド表面の構成が図1に例示される。第1のスライド表面を流れ落ちる第1の液の速度及び量は、少なくとも一部は、第1のスロットのスロットの高さH、第1の液の粘度、及び基材上に得られることになる所望の塗り厚、によって決定づけられる。] 図1
[0034] 本明細書に開示する方法は、第2の流体を提供する工程も含む。第2の流体を提供する工程は、既に調製される第2の流体を得るか、又は第2の流体を調製することにより達成され得る。第2の流体の調製には、溶液を調製する当業者に公知の任意の方法を使用することができる。]
[0035] 第2の流体は、複数ユニットポリマー前駆体を含有する。複数ユニットポリマー前駆体は、硬化されるとポリマーになる分子である。複数ユニットポリマー前駆体は重合可能な反応性基をまだ含有しているという理由で、複数ユニットポリマー前駆体はポリマーと区別することができる。オリゴマーの用語は一般に、複数ユニットポリマー前駆体と考えることができる。複数ユニットポリマー前駆体は一般に、形成される最終ポリマーの繰り返される単位を2つ以上含む。実施形態では、複数ユニットポリマー前駆体は、約10,000g/モル未満の数平均分子量(Mn)を有する。一実施形態では、複数ユニット高分子前駆体は、約8000g/mol未満の数平均分子量を有する。一実施形態において、複数ユニットポリマー前駆体は、約6000g/mol未満の数平均分子量を有する。一実施形態において、複数ユニットポリマー前駆体は、約2000g/mol未満の数平均分子量を有する。一実施形態において、複数ユニットポリマー前駆体は、約1000g/mol未満の数平均分子量を有する。]
[0036] 任意の複数ユニットポリマー前駆体を第2の流体の成分として使用することができる。一実施形態において、2種類以上の複数ユニットポリマー前駆体が第2の流体中に含まれ得る。実施形態では、アクリレートである複数ユニットポリマー前駆体が用いられることができる。実施形態では、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレート、カルボン酸半エステル、ポリエステルアクリレート、アクリレート化アクリル(acrylated acrylics)、又はそれらの混合が、複数ユニットポリマー前駆体として用いられることができる。一実施形態において、第2の流体中の複数ユニットポリマー前駆体として、ウレタンアクリレートを使用してもよい。]
[0037] 用いられ得る市販の複数ユニットポリマー前駆体の例としては、Sartomer Company,Inc.(Exton,PA)から入手可能な製品、及びCognis Corporation(Cincinnati,OH)から入手可能なPHOTOMER(登録商標)及びBISOMER(登録商標)の製品ラインが含まれる。具体的な化合物は、Photomer(登録商標)6010脂肪族ウレタンジアクリレート(Cognis Corporation,Cincinnati,OH)、Photomer(登録商標)6210脂肪族ウレタンジアクリレート(Cognis Corporation,Cincinnati,OH)、CN 301ポリブタジエンジメタクリレート(Sartomer,Exton,PA)、CN 964脂肪族ポリエステル系ウレタンジアクリレート(Sartomer,Exton,PA)、CN 966脂肪族ポリエステル系ウレタンジアクリレート(Sartomer,Exton,PA)、CN 981脂肪族ポリエステル/ポリエーテル系ウレタンジアクリレート(Sartomer,Exton,PA)、CN 982脂肪族ポリエステル/ポリエーテル系ウレタンジアクリレート(Sartomer,Exton,PA)、CN 985脂肪族ウレタンジアクリレート(Sartomer,Exton,PA)、CN 991脂肪族ポリエステル系ウレタンジアクリレート(Sartomer,Exton,PA)、CN 9004二官能性脂肪族ウレタンアクリレート(Sartomer,Exton,PA)、及びそれらの混合が例として挙げられるが、これらに限定されない。]
[0038] 本明細書で使用される任意の第2の流体中に含まれる特定の複数ユニットポリマー前駆体は、製作されている最終的な物品に一部依存し得る。例えば、硬化されると、耐候性の強化、耐引っかき性の強化、又は他の同様の所望する性質を提供するという理由で、特定の複数ユニットポリマー前駆体が選ばれてもよい。任意の第2の流体中に利用される特定の複数ユニット高分子前駆体は、また、第2の流体が塗布される第1の流体に少なくともある程度依存する可能性がある。]
[0039] 第2の流体は、複数ユニットポリマー前駆体に加えて他の成分も含有し得る。他のそのような任意成分の例には、例えば、単一ユニット高分子前駆体、1種又は複数の溶媒、任意選択の強化添加剤、開始剤、他の添加剤、及びこれらの組み合わせがある。]
[0040] 第2の流体は、場合により単一ユニットポリマー前駆体を含有してもよい。単一ユニットポリマー前駆体は、硬化されると、複数ユニットポリマー前駆体又はポリマーになる分子である。単一ユニットポリマー前駆体は、硬化されると形成するポリマー内で繰り返される単位を1つのみ含む。複数ユニットポリマー前駆体は、硬化されると形成するポリマー内で繰り返される単位を2つ以上有するという理由で、単一ユニットポリマー前駆体は、複数ユニットポリマー前駆体と区別することができる。モノマーの用語は一般に、単一ユニットポリマー前駆体と考えることができる。]
[0041] 第2の流体が単一ユニット高分子前駆体を含む実施形態では、単一ユニット高分子前駆体は、複数ユニット高分子前駆体及び/又は第1の流体の高分子と類似してもよく異なってもよい。一実施形態において、第2の流体中に2種類以上の単一ユニットポリマー前駆体が含まれてもよい。実施形態では、アクリレートである単一ユニットポリマー前駆体を用いることができる。実施形態では、一官能性、二官能性、三官能性四官能性、高官能性のアクリレートモノマー、又はそれらの混合を用いることができる。]
[0042] 用いられることができる市販の単一ユニットポリマー前駆体の例としては、Sartomer Company,Inc.(Exton,PA)から入手可能な製品が含まれる。具体的な化合物は、SR238 1,6ヘキサンジオールジアクリレートモノマー(Sartomer Company,Inc.,Exton、PA)、SR 355ジトリメチロールプロパンテトラアクリラート(Sartomer,Exton,PA)、SR 9003プロポキシル化ネオペンチルグリコールジアクリレート(Sartomer,Exton,PA)、SR 506アクリル酸イソボルニル(Sartomer,Exton,PA)、BisomerHEA 2−ヒドロキシアクリル酸エチル(Cognis Corporation,Cincinnati,OH)、又はそれらの混合が例として挙げられるが、これらに限定されない。]
[0043] 本明細書で利用される第2の流体に必要に応じて含まれる特定の単一ユニット高分子前駆体は、作成される最終物に少なくともある程度依存する可能性がある。例えば、特定の単一ユニット高分子前駆体は、複数ユニット高分子前駆体の架橋を強化することができ、それにより硬化層の最終物理特性に影響を及ぼすので、選択されてもよい。同様に、特定の単一ユニット高分子前駆体は、複数ユニット高分子前駆体が架橋する速度を高めることができ、それにより塗布プロセス全体をより高速に実行することができるので、選択されてもよい。]
[0044] 一実施形態では、複数ユニット高分子前駆体の量と単一ユニット高分子前駆体の量(ある場合)は、第2の流体を塗布する能力と最終被覆物の特性の両方に影響を及ぼすことがある。複数ユニットポリマー前駆体、及び/又は複数ユニットポリマー前駆体の量が一般に、製造される物品の最終的な物質的性質を少なくとも一部は決定し、単一ユニットポリマー前駆体、及び/又は単一ユニットポリマー前駆体の量が、塗布層の架橋速度を少なくとも一部は決定する、と考えられるが依拠しない。]
[0045] 第2の流体は、場合により少なくとも1種の溶媒を含有し得る。実施形態では、この少なくとも1種の溶媒は有機溶媒である。一般に、少なくとも1種の溶媒は、第2の流体の複数ユニット高分子前駆体と他の任意成分と適合できるように選択される。この少なくとも1種の溶媒はまた、少なくとも一部は、この溶媒を含有する塗布層を乾燥させる容易さに基づいて選ばれてもよい。当業者は、使用される特定の複数ユニットポリマー前駆体(及び、第2の流体中に含まれる場合による任意の他の成分)により、含まれるべき適切な溶媒を概ね決定し得る。この少なくとも1種の溶媒は、含まれるのであれば、別の1つの構成成分(例えば、複数ユニットポリマー前駆体、又は単一ユニットポリマー前駆体(含まれる場合))と共に溶液中にある溶媒であり得、別々に加える、又はそれらを混合して(その場合、溶媒は同じ溶媒又は異なる溶媒であり得る)加えることができる。少なくとも1種の溶媒を含む第2の流体は、第1の流体に含まれる溶媒と同じか又は異なる溶媒を含むことができる。]
[0046] 本明細書で用いることができる例示的な溶媒には、酢酸エチル、プロピレングリコールメチルエーテル(Dow Chemical Company,Inc.,Midland,MIからDOWANOL(商標)PMとして市販)、トルエン、イソプロピルアルコール(IPA)、メチルエチルケトン(MEK)、ジオキソラン、エタノール等の有機溶媒、又はそれらの混合が例として挙げられる。実施形態では、第2の液は、10重量%を超える水は含有していない。実施形態では、第1の液は、1重量%を超える水は含有していない。実施形態では、第1の液は、実質的に無水である。]
[0047] 第2の流体は、場合により光学的改善添加剤も含有し得る。光学的増強のための添加剤は一般に、塗布をよりよくしてそれによって光学的により優れた製品を作ることができる、又は塗布の光学特性を変えることができる構成成分である。そのような光学的増強のための添加剤はビーズである。例えばビーズは、艶消面を備えた塗布層を提供するために用いることができる。一実施形態において、第2の流体は、場合によりアクリルビーズ等のポリマービーズを含有し得る。本明細書で必要に応じて利用することができる高分子ビーズの例には、例えば、Soken Chemical & Engineering Co.,Ltd.,Tokyo,Japanから商標名MXで市販されているポリメタクリル酸ビーズ、Sekisui Chemical Co.LtdによるMBX、及びEsprix(Sarasota,FL)から入手可能なアクリルビーズがある。&実施形態では、第2の液は所望により、例えば二酸化チタン又はシリカナノ粒子等のナノ粒子を含んでもよい。]
[0048] 第2の流体は、場合により、少なくとも1種の開始剤も含有し得る。有用になり得る反応開始剤は、フリーラジカルの熱反応開始剤、及び/又は光開始剤の両方が含まれる。有用なフリーラジカルの熱反応開始剤には、例えばアゾ化合物、過酸化物化合物、過硫酸塩化合物、レドックス系反反応開始剤、又はそれらの混合が挙げられる。有用なフリーラジカル光開始剤には、例えばアクリレートポリマーの紫外線硬化に有用であると知られているものが挙げられる。そのような反応開始剤には、例えばESACURE(登録商標)(Lamberti S.p.A、Gallarate(VA)Italy)の商品名で販売される製品が挙げられる。2つ以上の光開始剤の組み合わせもまた使用されてもよい。更に、Pascagoula,MSのFirst Chemical Corporationから市販されている2−イソプロピルチオキサントンなどの増感剤を光開始剤と組み合わせて使用してもよい。]
[0049] 場合による他の改善添加剤、又は当業者に公知の他の一般的な添加剤も、第2の流体中に含めることができる。他のそのような任意成分の例としては、例えばフッ素系界面活性剤等の界面活性剤が挙げられる。そのような場合による成分の他の例は、摩擦係数に影響を与えるよう機能するスリップ剤を含み、使用し得るスリップ剤の例は、シリコーンポリエーテルアクリレート(すなわち、TegoRad 2250,Goldschmidt Chemical Co.,Janesville,WI)である。]
[0050] 当業者は、第2の流体中に存在する複数ユニットポリマー前駆体の量が、複数ユニットポリマー前駆体の独自の性質(identity)と、第2の流体中に同様に含まれ得る場合による成分の含有及び独自の性質と、塗布物品の最終的な用途及び所望の特性とに少なくとも一部依存し得ることを理解するであろう。第2の流体は、一般に複数ユニットポリマー前駆体を約60重量%迄(塗布前の第2の流体の総重量に基づき)含有し得る。一実施形態において、第2の流体は、一般に複数ユニットポリマー前駆体を約40重量%迄(塗布前の第2の流体の総重量に基づき)含有し得る。一実施形態において、第2の流体は、一般に複数ユニットポリマー前駆体を約15重量%〜約20重量%(塗布前の第2の流体の総重量に基づき)含有し得る。]
[0051] 第2の流体が任意選択の単一ユニット高分子前駆体を含む実施形態では、第2の流体中にある単一ユニット高分子前駆体の量は、少なくともある程度、単一ユニット高分子前駆体の同一性、他の任意成分と複数ユニット高分子前駆体の含有と同一性、及び被覆物の最終用途と所望の特性に依存することがある。第2の流体は、一般に、約90重量%以下(塗布前の第2の流体の全重量に対して)の単一ユニット高分子前駆体を含むことができる。一実施形態では、第2の流体は、一般に、約50重量%以下(塗布前の第2の流体の全重量に対して)の単一ユニット高分子前駆体を含むことができる。一実施形態では、第2の流体は、一般に、約2重量%〜約20重量%(塗布前の第2の流体の全重量に対して)の単一ユニット高分子前駆体を含むことができる。]
[0052] 第2の流体が、必要に応じて少なくとも1種の溶媒を含む実施形態では、第2の流体中にある溶媒の量は、溶媒の同一性、他の任意成分及び複数ユニット高分子前駆体の含有と同一性、被覆物の最終用途と所望特性、及び乾燥要件に依存する場合がある。第2の流体は、一般に少なくとも1種の溶媒を約90重量%迄(塗布前の第2の流体の総重量に基づき)含有し得る。一実施形態において、第2の流体は、一般に少なくとも1種の溶媒を約60重量%迄(塗布前の第2の流体の総重量に基づき)含有し得る。一実施形態において、第2の流体は、一般に少なくとも1種の溶媒を約35重量%〜約45重量%(塗布前の第2の流体の総重量に基づき)含有し得る。]
[0053] 前に述べたような第2の流体に添加できる他の任意成分は、任意成分の同一性と添加される理由(すなわち、得られる最終所望特性)とに基づいて、当業者に既知の量で添加することができる。ビーズが第2の流体に添加される実施形態では、ビーズは、一般に、第2の流体中に約0.02重量%〜約40重量%(塗布前の第2の流体の全重量に対して)で存在することができる。第2の流体に添加され得る、場合による成分のいくつかは、事実上のポリマー(例えば、界面活性剤)であってもよい。しかしながら、本明細書で使用される例示的な第2の流体は一般に、15重量%を超える(塗布前の第2の流体の総重量に基づき)ポリマー成分を含有しない。ビーズは、ポリマービーズであっても、ポリマー成分のこの下限値に含まれていないことに注目すべきである。任意の場合によるポリマー成分を含有しない実施形態では、第2の流体は一般に、流体の硬化前にポリマーを実質的に含有しなくてもよい。第2の流体中の高分子成分は、第2の流体を塗布するのに必要でなく、一般に他の特性に影響を及ぼすためにのみ添加されることに注意されたい。]
[0054] 一例示的実施形態では、第2の流体は、一般に、少なくとも複数ユニット高分子前駆体と、単一ユニット高分子前駆体と、少なくとも1種の溶媒を含む。一例示的実施形態では、第2の流体は、一般に、少なくとも複数ユニット高分子前駆体と、単一ユニット高分子前駆体と、少なくとも1種の溶媒と、少なくとも1種の開始剤(例えば、光開始剤)を含む。一例示的実施形態では、第2の流体は、一般に、少なくとも複数ユニット高分子前駆体と、単一ユニット高分子前駆体と、少なくとも1種の溶媒と、少なくとも1種の開始剤と、高分子ビーズを含む。]
[0055] 一実施形態では、第2の流体は、基体上に第1の流体でスライド塗布されることを可能にする粘度を有する。一般に、本明細書に開示したようなスライド塗布を使用して塗布する能力は、ほとんど第1の流体の粘度によって決定される。一実施形態では、第2の流体の粘度は、第1の流体の粘度の少なくとも約10倍である。一実施形態では、第2の流体の粘度は、第1の流体の粘度の少なくとも約30倍である。第2の流体の粘度は、少なくともある程度、第2の流体中の複数ユニット高分子前駆体の粘度と複数ユニット高分子前駆体の量に基づいて決定することができる。第2の流体の粘度は、より少量の特定の複数ユニットポリマー前駆体の使用、より低い粘度の複数ユニットポリマー前駆体の使用、又はそれらの組み合わせのいずれかにより低下され得る。]
[0056] 単一ユニット高分子前駆体などの任意成分を含む第2の流体を利用する実施形態では、第2の流体の粘度は、少なくともある程度、第2の流体中の単一ユニット高分子前駆体の粘度及び/又は単一ユニット高分子前駆体の量に基づいて決定することができる。第2の流体の粘度は、より少量の特定の単一ユニット高分子前駆体を使用するか、より低粘度の単一ユニット高分子前駆体を使用することにより減少させることができる。]
[0057] 第2の流体の粘度は、第2の流体中に含まれ得る溶媒によっても影響を受け得る。溶媒は、第2の流体中に含まれる場合、第2の流体の粘度に有意な影響を与え得る。一般に、第2の流体中の溶媒の量が増大するにつれ、第2の流体の粘度は、一般に低下する。同様に、より低い粘度の溶媒が使用されるにつれ、第2の流体の粘度は低下し得る。粘度はまた、第1の液に含まれてもよい他の任意選択の添加剤によって影響され得る。当業者は、そのような任意選択の添加剤が、第2の流体の粘度にどのように影響し、所望の粘度を得る成分の量と同一性をどのように選択できることを理解するであろう。]
[0058] 本明細書に開示する方法は、第2の流体を、第2のスライド面を下るように流す工程も含む。第2のスライド面は、第1のスライド面によって画定される。第2のスライド面は、一般に、第2の流体が第2のスライド面から第1のスライド面の上を第1の流体層上に流れて、第1のスライド面上に第2の流体層を作成するように、第1のスライド面に対して位置決めされる。一般に、第2の流体は、スライド面上を流れている第一の流体上に流れる。]
[0059] 本明細書に開示されるような方法は、また、第1の流体層と第2の流体層をスライド面から基体に流すことによって基体を第1の流体と第2の流体で塗布する段階を含む。「スライド面」は、一般に、第1の流体と第2の流体が装置上に流下する面を指すために使用される。上述したように、第1の流体層及び第2の流体層は、スライド面から塗布間隙を横切って基体へ流れて、基体上に第1の流体層及び第2の流体層を形成する。基体上の第1の流体の層は、一般に第1の塗布層と称され、第1の塗布層上の第2の流体の層は、一般に第2の塗布層と称され得る。]
[0060] 上述したように、本明細書に開示する方法で使用し得るスライド塗布装置に関連して、第2の流体は、第2の流体の供給量及び第2のマニホールドを介して第2のスロットに分配され得た後、スロットを退出し、第2のスライド面を下って流れ得る。更に上述したように、これは一般に、スライド塗布装置自体の設計及び構造によって達成することができる。第1のスライド面及び基体に関連した第2のスライド面を、図1に例示する。第2のスライド面を下って流れる第2の流体の速度及び量は、第2のスロットのスロット高H、第2の流体の粘度、及び基体上で得られるべき所望のコーティング厚さにより少なくとも一部決定され得る
一般に、スライド塗布の方法は、第1の液の粘度とスライド塗布装置の塗布ギャップとの間でトレードオフを伴う。一般に、塗布プロセスをより円滑にし、より良好な塗布を提供し得るために、塗布プロセス中により大きい塗布間隙を使用することが望ましい可能性がある。一般に、粘度が増大するにつれて塗布間隙をより小さくしてもよく、また反対に、より低い粘度の流体は塗布は、より大きい塗布間隙を用いて塗布されてもよい。被覆構造全体(すなわち、第1の流体と第2の流体)のコーティングが、ほとんど第1の被覆層によって決定されるので、第1の流体の粘度が、最大コーティングギャップをほとんど決定する。一般に、本明細書に開示される塗布方法は、例えば、スロットダイ塗布のような他の塗布方法で可能な生産ライン速度より速い速度で、より大きい塗布ギャップを用いて塗布することができる。一般に、本明細書に開示される方法は、約0.05mm(2ミル)以上(0.002インチ、又は50μm)の塗布ギャップを用いて、液を塗布することができる。] 図1
[0061] 本明細書に開示される方法から形成された塗布層は一般に、Twと呼ばれる層の湿潤厚さによって特徴づけることができる。塗布層の湿潤厚さは、塗布されたビードから実質的に遠く離れているが、相当の乾燥が起こる前に十分近くにある基材上の箇所での基材上の第1の液の厚さである。第2の塗布層の湿潤厚さは、塗布ビードから実質的に遠く離れているが、感知できるほどの乾燥が起こる前のビードに十分近い地点における第1の流体上の第2の流体の厚さである。全湿潤厚さも関連し得る。全湿潤厚さは、塗布ビードから実質的に遠く離れているが、感知できるほどの乾燥が起こる前のビードに十分近い地点における基体上の第1の流体及び第2の流体(並びに場合による任意の更なる構成要素)の全厚である。一実施形態では、濡れ厚(単一層又は全体)は、基体上の被覆ビーズから約10cm離れて測定することができる。]
[0062] 一般に、スライド塗布方法は、視覚的に許容し得るコーティング(ストライクスルー(strikethrough)及び他の同様の欠陥が存在しない)を得られる塗布層の最小湿潤厚さと、塗布を実施できる速度との間のトレードオフを含む。一般に、本明細書に開示される方法は、スライド塗布の方法を用いて一般に塗布される湿潤厚さを塗布するために使用することができる。本明細書に開示されるスライド塗布の方法は一般に、他の塗布方法(例えばスロットダイ塗布等)より速い生産ライン速度で、より低い最小湿潤厚さを塗布することができる。一般に、より低い湿潤厚さは、まだら等の見かけ上の欠陥が少なくてより速く乾かすことができるので、有利になり得る。]
[0063] 本明細書に開示する方法では、より小さい湿潤厚さを、より高い粘度の溶液を塗布する能力と有利に組み合わせて、固体の割合が比較的高い層を得ることができる。一実施形態において、本明細書に開示する方法は、約10マイクロメートル以下の湿潤厚さを有する第1の流体の塗布に使用することができる。別の実施形態では、本明細書に開示する方法は、約5マイクロメートル以下の湿潤厚さを有する第1の流体の塗布に使用することができる。第2の流体は、一般に約6マイクロメートル以上で塗布されることができる。一実施形態において、本明細書に開示する方法は、約10マイクロメートル以上の湿潤厚さの塗布に使用することができる。一実施形態では、本明細書に開示されるような方法を利用して、約5.08メートル/秒(1000フィート/分)の線速度でも約20マイクロメートル以上の濡れ厚を塗布することができる。]
[0064] 本明細書に開示される方法はまた、基材を移動させる工程を含む。実施形態では、基材は、塗布バックアップローラを使用して移動される(図1に一例を見ることができる)。一般に、バックアップローラは基体をスライド面に隣接するよう持ってきて、ここで基体は第1の流体及び第2の流体で塗布され、次いで塗布される基体をスライド面から離れるよう持って行く。バックアップローラは一般に、スライド塗布装置内に構成されて、塗布される基体をスライド面から離すように持って行って本方法の更なる工程が実施できるようにする。一般に、本明細書に開示する方法は、スライド塗布で一般に使用されている速度(本明細書でライン速度と称される)で、スライド面(塗布される)を通過して基体を移動することを含み得る。一実施形態において、本明細書に開示する方法は、視覚的に許容し得るコーティングを得ると共に約0.508メートル/秒(100フィート/分)以上のライン速度を用いることを含み得る。一実施形態において、本明細書に開示する方法は、視覚的に許容し得るコーティングを得ると共に約1.016メートル/秒(200フィート/分)以上のライン速度を用いることを含み得る。一実施形態において、本明細書に開示する方法は、視覚的に許容し得るコーティングを得ると共に約5.08メートル/秒(1000フィート/分)以上のライン速度を用いることを含み得る。] 図1
[0065] 本明細書に開示される方法は、一般に塗布される任意の基材、又は塗布されることが望まれる任意の基材を、既知の塗布方法で塗布するために用いることができる。実施例には、例えば、ポリエチレン(PET)フィルム、ポリエステルフィルム、ポリプロピレン、セルローストリアセテート(TAC)、紙、及びポリカーボネートが挙げられる。基材の選択は、少なくとも一部は、物品の最終的用途及び最終的に所望する性質に基づいて決められる。]
[0066] 本明細書に開示する方法は、塗布層を硬化させる、又は第1の塗布層、第2の塗布層、若しくはそれらのいくつかの組み合わせを硬化させる工程も含む。塗布層の硬化は、第1の塗布層、第2の塗布層、若しくはそれらの組み合わせの部分的硬化、又は第1の塗布層、第2の塗布層、若しくはそれらの組み合わせの完全硬化、又は第1の塗布層の部分的硬化及び/若しくは完全硬化、第2の塗布層の部分的硬化及び/若しくは完全硬化、若しくはそれらのいくつかの組み合わせを含み得る。硬化の工程は、一般に、例えば紫外線放射源、赤外線放射源、x線源、γ線源、可視光源、マイクロ波源、電子ビーム源、熱、又はそれらの組み合わせの使用を含む、当業者に公知であるように達成されてもよい。熱の利用による硬化が含まれる実施形態では、第1の液を熱で硬化させ得るオーブンが用いることができる。]
[0067] 本方法は、場合により、基体上で第1の流体、第2の流体、又はそれらの組み合わせの少なくとも一部を、第1の流体、第2の流体、又はそれらの組み合わせを硬化させる前に乾燥する工程も含み得る。乾燥工程は、一般に、第1の流体、第2の流体、又は両方に存在し得る溶媒の少なくとも一部を蒸発させることを含む。乾燥工程は、塗布後、第1の流体及び第2の流体のいずれか又は両方に存在する全溶媒を蒸発させる必要はないが、蒸発させてもよい。乾燥は、塗布方法が行われている場所に存在する周囲条件に全面的に基づいて達成し得る。あるいは、乾燥条件を(加速又は減速のどちらかで)制御することによって制御し得る。例えば、乾燥炉を使用して温度を上昇させて、第1の流体、第2の流体、又はそれらの組み合わせの乾燥を加速することができる。同様に、第1の流体、第2の流体、又はそれらの組み合わせの乾燥の加速及び/又は制御に、他の環境条件も影響を与える可能性がある。そのような乾燥条件は、当業者に既知である。乾燥工程はまた、硬化工程の間に続行し得る。]
[0068] 本明細書に開示されるような例示的な方法は、少なくとも1種の溶媒と少なくとも1種の高分子を含む第1の流体を提供する段階と、複数ユニット高分子前駆体、単一ユニット高分子前駆体及び1種又は複数の溶媒を含む第2の流体を提供する段階と、第1の流体を、基体と隣接して位置決めされる第1のスライド面に沿って流下させて、第1のスライド面上に第1の流体層を作成する段階と、第2の流体を第2のスライド面に沿って流下させる段階であって、第2のスライド面が、第2の流体が第2のスライド面から第1のスライド面上を第2の流体層上に流れて、第1のスライド面上に第1の流体層を作成するように第1のスライド面に対して位置決めされる段階と、第1の流体層と第2の流体層を第1のスライド面から基体に流して基体を第1と第2の流体で塗布して、第1と第2の被覆層を形成する段階と、バックアップロールを使用することにより基体を第1のスライド面より先に移動させる段階と、第1の被覆層、第2の被覆層又はこれらの何らかの組み合わせを少なくともある程度硬化させる段階とを含み、第1の流体中の少なくとも1種の溶媒が、第2の流体の複数ユニット高分子前駆体と相溶性を有しかつ第1の流体の高分子が基体と相溶性を有し、基体に対する第1の流体層の接着力を高める。]
[0069] 本明細書に開示されるような方法は、また、第1の流体層と第2の流体層の上に後続層を塗布する段階を含むことができる。当業者は本明細書を読んで、そのような次の層の塗布を実行する方法を知っているであろう。塗布される次の流体は、第1の流体、第2の流体、又は両方と類似していても、又は異なっていてもよい。]
[0070] (実施例1)
この例は、接着促進高分子としてVitel 9600bを使用する担体層を単量体Sr.9003だけを含む担体層と比較した。両方の例の第2の層は、高分子を含んでいなかった。コーティングは、下塗りされていない0.05mm(2ミル)MELINEX(登録商標)618フィルム(Dupont Teijin Films U.S.Limited Partnership,Hopewell,VA)に付着された。]
[0071] 第1の層のために、比較する異なる2つの溶液、すなわち、トルエン中のSR9003(Sartomer Company,Inc.of Exton,PA)の4%ソリッド溶液であるC−1A(C−1Aの粘度は0.66cpsであった)と、1,3ジオキシラン:シクロヘキサノンの85:15溶液中のVitel 9600b(Shell Chemical Co.,Akron,OH)の1.5%ソリッド溶液であるC−1B(C−1Bの粘度は1.4cpsであった)を作成した。第2の流体は、48.8重量%のトルエン、5.4重量%のイソプロピルアルコール、0.6重量%のEsacure 1(Lamberti S.p.A.,Gallarate(VA)Italy)、5.8重量%のSr.9003(Sartomer Company,Inc.of Exton,PA)と、11.8重量%のPhotomer 6010(Cognis Corporation,Cincinnati,OH)、及びSekisui Chemical Co.Ltd(Japan)による27.6重量%のMBX−8ビーズを含んでいた。溶液の粘度は、19cpsであった。乾燥コーティング重量を変化させた。]
[0072] スライド塗布装置は、第1のスロット高さが100μm、第1の段高さが25μm、第2のスロット高さが250μm、第2の段高さが1000μmで設定された。迎え角と位置角はそれぞれ25度と−10度であった。前部鼻部は、スキージャンプであった。縁案内は、真っ直ぐなものであった。塗布間隙は、100μmに設定された。線速度は、1.5m/秒で設定された。フィルムを塗布し、標準クロスハッチ試験を行って接着を検査した。標準クロスハッチ試験は、コーティングをクロスハッチパターンで切断し、次にそのパターンを3M SCOTCH(商標)商標850感圧接着テープに積層する段階を含む。次に、このテープをできるだけ速やかに手で除去し、基体から除去された硬化コーティングの量を評価し、表Iに「接着」として報告した。]
[0073] ]
[0074] この結果から、本明細書に開示されたような方法を使用して塗布されたとき、極めて少量の接着促進高分子で接着を改善できることが分かる。同じ2つの溶液を、2つの別々の工程でスロットダイコーティングにより塗布した。得られた接着力は、70%除去されていた。]
[0075] (実施例2)
この例は、担体層中の接着促進高分子としてVitel 2700b lmwとVitel 5833bの使用を比較した。第2の層は、高分子を含んでいなかった。コーティングは、0.05mm(2ミル)MELINEX(登録商標)618フィルム(Dupont Teijin Films U.S.Limited Partnership,Hopewell,VA)の下塗りした面と下塗りしていない面の両方に付着された。]
[0076] 第1の層のために比較する異なる4つの溶液、すなわち、トルエン中にSR9003(Sartomer Company,Inc.of Exton,PA)4%のソリッド溶液であるC−2A(粘度は0.66cpsであった)と、トルエン中にVitel 2700b lmw(Shell Chemical Co.,Akron,OH)1%のソリッド溶液であるC−2B(粘度は0.8cpsであった)と、トルエン中にVitel 5833b lmw(Shell Chemical Co.,Akron,OH)1%のソリッド溶液であるC−2C(粘度は1.2cpsであった)と、トルエン中にVitel 2700b lmw(Shell Chemical Co.,Akron,OH)3%のソリッド溶液であるC−2D(粘度は1.4cpsであった)とを作成した。第2の流体は、例1で使用されたものと同じ流体であった。スライド塗布装置の設定は、線速度を2m/秒に高めた以外は例1と同じであった。フィルムを塗布し、例1で説明したようなクロスハッチ試験で検査した。結果は、下の表IIに見ることができる。]
[0077] ]
[0078] この結果から、本明細書に開示されるような方法を使用して塗布されたときに、極めて少量の接着促進高分子を第1の層に添加することにより接着力を改善できることが分かった。この例では、Vitel 2700lmwで優れた結果が得られた。接着促進高分子の選択は、コーティングが付着される基体のタイプに依存する。]
実施例

[0079] このように、2種以上の流体のスライド塗布の方法の実施形態が開示される。本開示が、開示されたもの以外の実施形態で実施されうることは当業者には理解されよう。開示される実施形態は限定を目的としたものではなく説明を目的として示したものであり、本開示は以下の特許請求の範囲によってのみ限定されるものである。]
权利要求:

請求項1
スライド塗布の方法であって、少なくとも1種の溶媒と少なくとも1種の高分子とを含む第1の流体を提供し、複数ユニット高分子前駆体を含む第2の流体を提供し、前記第1の流体を第1のスライド面を下るように流して、前記第1のスライド面上に前記第1の流体層を形成し、前記第1のスライド面は基体に隣接して配置されており、前記第2の流体を第2のスライド面を下るように流し、前記第2のスライド面は、前記第2の流体が前記第2のスライド面から前記第1のスライド面の上方へ流れて前記第1の流体層上に至って前記第1のスライド面上に前記第2の流体層を形成するように前記第1のスライド面に対して配置されており、前記第1の流体層と前記第2の流体層を前記第1のスライド面から前記基体に流すことによって、前記基体を前記第1と第2の流体で塗布し、前記基体を移動し、前記第1の流体、前記第2の流体、又はこれらの何らかの組み合わせを硬化させることを含み、前記第1の流体中の前記少なくとも1種の溶媒が、前記第2の流体の前記第2の複数ユニット高分子前駆体と相溶性を有し、前記第1の流体の高分子が基体と相溶性を有する、方法。
請求項2
前記第1の流体が、少なくとも約2.2重量%の前記高分子を含む、請求項1に記載の方法。
請求項3
前記第1の流体が約5センチポイズ以下の粘度を有する、請求項1又は2に記載の方法。
請求項4
前記第1の流体が、前記基体上に約10マイクロメートル以下の厚さで塗布される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
請求項5
前記第2の流体が、更に、単一ユニット高分子前駆体を含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
請求項6
前記第2の流体が、更に、1種以上の溶剤を含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
請求項7
前記第2の流体が約10重量%以下の水を含有する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
請求項8
前記複数ユニットポリマー前駆体がアクリレートである、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
請求項9
前記複数ユニット高分子前駆体が、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレート、カルボン酸、半エステル、ポリエステルアクリレート、アクリル酸アクリレート、又はこれらの組み合わせである、請求項8に記載の方法。
請求項10
前記第2の流体が、総樹脂量に基づき約15重量%を超える高分子成分を有さない、請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法。
請求項11
前記第2の流体の粘度が、前記第1の流体の粘度の少なくとも約10倍である、請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
請求項12
前記第2の流体がビーズを更に含有する、請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法。
請求項13
前記第2の流体が、約10ミクロン以上の厚さで前記基体上に塗布される、請求項1〜12のいずれか一項に記載の方法。
請求項14
前記第1の流体、前記第2の流体及びこれらの何らかの組み合わせの少なくとも一部分を硬化前に乾燥させる段階を更に含む、請求項1〜13のいずれか一項に記載の方法。
請求項15
硬化が紫外線放射源、赤外線放射源、X線源、γ線源、可視光源、マイクロ波源、電子ビーム源、熱、又はそれらの組み合わせを使用して達成される、請求項1〜14のいずれか一項に記載の方法。
請求項16
前記基体が、少なくとも約0.5メートル/秒の速度で移動される、請求項1〜15のいずれか一項に記載の方法。
請求項17
前記第1の流体中の前記高分子が、前記基体に対する前記第1の流体層の接着を強化する、請求項1〜16のいずれか一項に記載の方法。
請求項18
前記第1の流体中の前記高分子が、硬化後に前記複数ユニット高分子前駆体と同じではない、請求項1〜17のいずれか一項に記載の方法。
請求項19
スライド塗布の方法であって、少なくとも1種の溶媒と、第1の単一ユニット高分子前駆体、第1の複数ユニット高分子前駆体又はこれらの組み合わせを含む高分子成分とを含む第1の流体を提供し、第2の複数ユニット高分子前駆体を含む第2の流体を提供し、前記第1の流体を第1のスライド面を下るように流して、前記第1のスライド面上に前記第1の流体層を形成し、前記第1のスライド面は基体に隣接して配置されており、前記第2の流体を第2のスライド面を下るように流し、前記第2のスライド面は、前記第2の流体が前記第2のスライド面から前記第1のスライド面の上方へ流れて前記第1の流体層上に至って前記第1のスライド面上に前記第2の流体層を形成するように前記第1のスライド面に対して配置されており、前記第1の流体層と前記第2の流体層を前記第1のスライド面から前記基体に流すことによって、前記基体を前記第1と第2の流体でコーティングし、ロールの使用を介して前記基体を前記第1のスライド面を通過させて移動し、前記第1の流体、前記第2の流体、又はこれらの何らかの組み合わせを硬化させる段階とを含み、前記第1の流体中の前記少なくとも1種の溶媒が、前記第2の流体の前記第2の複数ユニット高分子前駆体と相溶性を有し、前記第1の流体の前記高分子成分が、前記基体と相溶性を有し、前記基体に対する前記第1の流体層の前記接着を強化する、方法。
請求項20
前記第1の流体、前記第2の流体又はこれらの何らかの組み合わせの少なくとも一部分を硬化前に乾燥させる段階を更に含む、請求項19に記載の方法。
請求項21
前記基体が、前記ローラ上を少なくとも約0.5メートル/秒の速度で移動する、請求項19及び20のいずれか一項に記載の方法。
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